無人レジをわかりやすく解説!導入する5つのメリット&3つのデメリット
最終更新日:2021年12月29日
実店舗で物を購入する際、無人レジを使って自分自身で会計をおこなうことも多くなってきました。
商品を入れたカゴをレジに置くだけで合計金額を計算してくれるなど、新しいレジシステムがどんどん進歩しています。
現在ではセルフレジに加えて「無人レジ」の導入も進みつつあり、気になっている人もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、無人レジについて以下の内容をお伝えします。
- 無人レジとは
- 無人レジの導入メリット・デメリット
- 無人レジの導入方法
無人レジの導入前に知っておくと役立つ情報をまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。
無人レジの導入をご検討なら、キャッシュレス決済端末の設置がおすすめです。
弊社GMOフィナンシャルゲートでは、無人レジとして組み込み可能なキャッシュレス決済端末を豊富なラインナップでご用意しています。
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無人レジとは
まずは無人レジの導入前に知っておくべき基本的な知識についてお伝えしていきます。
「無人レジ」と言っても種類や仕組みは複数あるため、自社にあった導入の参考にするためぜひご覧ください。
無人レジとセルフレジの違い
無人レジといえば、自分自身で会計をするものを指すと思いがちですが、実は無人タイプのレジでも「無人レジ」「セルフレジ」「セミセルフレジ」と呼ばれる3つの種類があります。
種類 | バーコードの読み取り | 店員 | 設置店舗例 |
無人レジ |
顧客 |
無人 |
ファミリーマートの無人店舗 |
セルフレジ |
顧客 |
有人 |
無印良品、ユニクロ等 |
セミセルフレジ |
店員 |
有人 |
コンビニ、スーパー |
<無人レジ>
無人レジとは、セミセルフレジ・セルフレジとは異なり、売り場に店員が存在せず消費者自身で精算までを完結させる仕組みです。
無人レジが置いてある店舗では、品出しなど最低限の作業のみ店員が対応しています。
2021年3月には、ファミリーマートが高輪ゲートウェイ駅に無人店舗をオープンしたことで話題になりました。
セミセルフレジやセルフレジは日常でも見かけるようになってきましたが、完全無人店舗の無人レジはまだ少なく、これから導入が進んでいくと考えられます。
<セルフレジ>
セルフレジとは、レジに店員を配置せず消費者自身が商品の読み込みから精算をおこなう仕組みです。
無印良品やユニクロなど、有名な企業でも取り入れられています。
<セミセルフレジ>
セミセルフレジとは商品の読み込みは店員がおこない、その後の精算を消費者が対応する仕組みです。
消費者はタッチパネルなどを操作し、現金やキャッシュレスでの決済方法を選べます。
コンビニやスーパーなどでよく見られるレジシステムです。
無人レジの精算の仕組み「画像認識方式」「ICタグ方式」とは
無人レジの精算の仕組みには、大きく分けて「画像認識方法」と「ICタグ方式」の2つの種類があります。
1つずつ解説していきます。
「画像認識方式」とは
AIの画像認識技術を活用し、カメラで商品を認識できる仕組みです。
カメラの前に商品を置くことで購入しようとしている商品を認識し、合計金額を計算してくれます。
また、陳列棚の重量センサーと天井に設置したカメラを組み合わせることで、リアルタイムで商品を認識するシステムもあります。
天井に複数設置したカメラが人の動きを追跡するため、会計時に自動で合計金額が算出可能です。
ファミリーマートが2021年3月に高輪ゲートウェイにオープンした無人店舗では、この画像認識方法が活用されています。
「ICタグ方式」とは
「RFID」と呼ばれる無線電波を活用し、あらかじめ商品につけられているICタグを読み取る仕組みです。
RFID搭載のレジに商品が入ったカゴをおくと、商品のICタグを読み取り合計金額を自動計算してくれます。
全商品にICタグをつける必要があるため導入コストはかかりますが、在庫管理などもしやすいことから、この方式が選ばれることがあります。
ICタグ方式はユニクロや無印良品で活用されています。
無人レジの導入メリット5選
- 人件費が削減できる
- レジの混雑が防止できる
- ヒューマンエラーを解消できる
- 感染対策ができる
- 盗難を防止できる
無人レジの導入にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは5つのメリットについてご紹介します。
メリット1.人件費が削減できる
レジに店員を配置しないため、人件費が大幅に削減できるメリットがあります。
特に、コロナのような非常事態に客足が減った場合でも、人件費をかけず最低限のランニングコストで経営できるのは非常に良い点です。
地域によっては人手不足に陥っている店舗もありますが、無人レジを導入できれば人を雇って経営するのが困難な地域でも店舗を開けるかもしれません。
また、無人レジのおかげで余裕が出たリソースを別のところに有効活用できれば、新しいビジネスチャンスにつなげられる可能性もあります。
メリット2.レジの混雑が防止できる
顧客一人あたりの会計にかかる時間が減り、レジ待ちの列がなくなるメリットがあります。
レジ待ちの列がなくなると回転率が上がり売上アップにもつながるため、店舗にとっては大きなメリットとなるでしょう。
また、レジ待ちの時間がなくなれば消費者にとっても喜ばしいことなので、店舗の印象が良くなりまた利用してくれる消費者が増える可能性もあります。
メリット3.ヒューマンエラーを解消できる
基本的にすべて機械がおこなうため、スタッフの操作ミスがなくなるというメリットがあります。
最近の機械は非常に精度が高まっているため、機械でミスが出るという心配はかなり少なくなっているでしょう。
メリット4.感染対策ができる
消費者以外が直接商品に触れることがないため、感染対策につながるというメリットがあります。
店員が商品のバーコードを読み込むといったやりとりがあると、どうしても商品を介した接触を避けられません。対面で会話するため飛沫も飛ぶ可能性もあります。
コロナ禍で非接触・非対面がより重視されるようになっているため、非接触で買い物できるメリットの重要性は増しているでしょう。
メリット5.盗難を防止できる
「無人レジだと商品盗難の恐れがあるのでは」と心配になるかもしれませんが、逆に盗難防止ができるのが無人レジのメリットのひとつです。
これまでは人の目で盗難を見つけ出すしか方法はありませんでした。しかし無人レジであれば画像認識方式やICタグ方式が活用されているため、未会計の状態で商品を持って店舗を出ると機械が認識し知らせてくれます。
このようにむしろ人間の目では困難な情報を解析し、盗難を見つけ出せる可能性が無人レジにはあるのです。
無人レジの導入デメリット3選
- 導入費用・運用コストがかかる
- 利用客が操作に戸惑う可能性がある
- トラブル対応がすぐにできない可能性がある
もちろん、無人レジの導入はデメリットもあります。
デメリットも認識した上で導入を検討していきましょう。
デメリット1.導入費用・運用コストがかかる
無人レジにしようと思うと、もちろん新しいシステムを導入するため導入コストがかかります。
全商品にICタグを設定したりAIカメラを設置したりするため、高額になる可能性もあります。そのため、なかなか導入に踏み切れないかもしれません。
しかし、一時的なコストはかかりますが結果的にコストダウンにつながる可能性も十分にあります。
無人レジを導入することで人件費が減ったり回転率が上がったりするなど、長期的なメリットを得られます。
企業として今後どのようにビジネス展開をしていきたいのか、入念に計画を立て導入していけると良いでしょう。
また、リースやレンタルであれば導入費用が無料なケースもあるため、その方法も検討してみてはいかがでしょうか。
デメリット2.利用客が操作に戸惑う可能性がある
特に、子どもや年配の人は自分自身で精算することに慣れておらず、操作に戸惑う可能性があります。
誰でもわかるよう近くに操作案内を置いておいたり、店員がサポートに入ったりするなど無人レジの操作に困らないよう工夫しましょう。
デメリット3.トラブル対応がすぐにできない可能性がある
「使い方がわからない」「商品について聞きたいことがある」といった消費者がいた場合、店員が不在だとその場ですぐに対応できず困らせてしまう可能性もあります。
何か問題があった場合、「無人レジの近くに専用電話を設置しすぐ連絡できるようする」「連絡先をわかりやすい位置に置いておく」など工夫すると良いでしょう。
無人レジを導入するための2つの方法
- 無人レジのシステムを購入する
- 無人レジのシステムをリースorレンタルをする
実際に無人レジを導入する場合、どのような導入方法があるのでしょうか。無人レジの導入方法を2つご紹介します。
方法1.無人レジのシステムを購入する
富士通フロンテックやパナソニックなど、無人レジのシステムを製造している企業から直接導入する方法があります。
この方法だと、企業の業種・業態に応じてどのように活用していくのか、自社の今後のビジネス展開に合わせて1から導入プランを考えてもらうことが可能です。
自社に合わせてカスタマイズする大がかりな導入になるため、高額な導入コストがかかることが予想されます。
無人レジにはどのようなメーカーがあるのか、こちらの記事でまとめています。
本格的に検討しようとお考えの方は、ぜひご覧ください。
>>無人レジの注目メーカー9社を紹介!メーカーの選び方も解説
方法2.無人レジのシステムをリースorレンタルをする
無人レジに関するレジ機器や附属アイテムを、リースorレンタルしている企業に貸し出してもらう方法があります。
自社で無人店舗を経営したいわけではなく、病院やオフィスなどの施設に無人の物販を置いておきたい場合などはリースorレンタルだと導入が簡単です。
「オフィスコンビニ」のように無人店舗のサービスを展開しているメーカーも多くあるため、無人レジや関連機器をセットでリースorレンタルできます。
もし施設内に無人コンビニを置くことを検討している場合、以下の記事に無人コンビニを展開中の11社の事業内容や特徴をまとめています。あわせてご覧ください。
2つの大きな違いは無人レジの「導入コスト」
リースやレンタルの場合、初期費用や運営費用などは0円で電気代や水道代のみ負担するケースもあり、導入自体には大きなコストがかかりません。
自社で無人店舗を出したいという明確なビジョンがある場合は、自社の資産になる無人レジのシステム自体を購入する方法がおすすめです。
一方、オフィス・工場・病院・ホテルなど施設にある売店を無人レジにしたいという場合は、導入コストが低いリースやレンタルがおすすめです。
目的に合わせてどちらの方法が良いか検討してみましょう。
まとめ:無人レジの可能性は無限大!導入に向けて気軽に相談してみよう。
無人レジは決済時の手間を解消するだけではなく、AIによって個人の購買行動を分析しビジネスに活かすことも可能です。
今後のビジネス拡大にむけて、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。
もし、
「無人レジの導入についてアドバイスが欲しい」
「自社にあった無人レジの最適なシステムを提案してほしい」
という場合、GMOフィナンシャルゲートにお気軽にご相談ください。
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