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無人コンビニのシステムとは?商品の補充・決済の仕組みや課題を総ざらい

コラム
記事掲載日:2020年11月22日
最終更新日:2021年09月20日

店員さんのいない「無人コンビニ」が都心に増えてきています。

「店内に入り、商品を取り、無人レジで決済して店を出る」と理屈はわかるけど、売れた商品の補充や発注などの管理はどうするのか。

他にも万引きの防止はできるのかなど、気になる点は色々とあると思います。

そこでこの記事では、以下の内容について解説します。

  • 無人コンビニはどのようなシステムなのか
  • 商品の補充など在庫管理はどのようにしているのか
  • 無人コンビニの今後の課題について

無人コンビニの仕組みについて網羅的に理解できると思うので、ぜひご一読ください。

オフィスに無人コンビニを設置するのであれば、導入・月額費用が無料(※条件あり)の「オフィスペイ」の導入がおすすめです。

無人コンビニや自販機で、社員証やクレジットカードでの決済が可能になります。
※必要なのは、オフィスペイ端末を取り付けることのみ。

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目次

急拡大する無人コンビニの5つの特徴と商品補充の仕組み

急拡大する無人コンビニの5つの特徴と商品補充の仕組み

ここ数年、中国やアメリカだけでなく、日本でもさまざまな無人コンビニが増えてきました。

店員がいない中どのように運営されているのか、特徴をいくつか取り上げてみたいと思います。

<無人コンビニの特徴>
  1. すべての商品に「RFIDタグ」がついて管理されている
  2. 商品補充のスタッフが常駐or定期訪問
  3. 欲しい商品をリクエストできる
  4. キャッシュレス決済で支払う

①すべての商品に「RFIDタグ」がついて管理されている

無人コンビニの多くは、商品に「RFID」と言われるタグを付けて管理しています。

RFIDタグは商品の情報を電波を発信できるため、商品の賞味期限や金額、在庫状況などを遠隔で管理できるようになります。

ユニクロやGUので、バーコードのスキャンなく会計をした経験はありませんか?これを実現したのがRFIDタグです。

無人コンビニでは主に賞味期限や在庫管理を行うために採用されており、レジ自体はセルフで行うことが多いのが現状です。

②商品補充のスタッフが常駐or定期訪問

「無人コンビニ」という表現と矛盾するようですが、店舗型の無人コンビニの場合、現状は商品補充のスタッフがバックヤードに常駐しています。

商品の補充までは機械に代行してもらうことはまだ難しく、どうしても人が行う必要があるためです。

ただ、上記はあくまで「店舗型」の場合です。冷蔵庫型や自販機型のように「設置するタイプ」の無人コンビニでは、完全に無人で運営されています。

それでも商品補充のスタッフは定期的に訪問する必要があります。

③欲しい商品をリクエストできる

オフィスやマンションなどに設置するタイプの無人コンビニでは、欲しい商品をリクエストして揃えることが可能です。

初回だけでなく設置後も品揃えを改善できるので、設置した企業の理想の商品ラインナップを実現できます。

利用客にとっては欲しい商品が揃い、店側にとってはより利用されやすくなるメリットがあります。

④キャッシュレス決済で支払う

無人コンビニの決済方法は、クレジットカードや電子マネー、スマホアプリなどのキャッシュレス決済が中心です。

ただ一口にキャッシュレス決済と言っても、

  • セルフでキャッシュレス決済するタイプ
  • レジすら必要なく退店するだけで決済が完了するタイプ

の2種類があります。

後者は「Amazon Go」など最先端の店舗型無人コンビニで採用されている方法です。

無人コンビニの商品管理・補充に欠かせない「RFIDタグ」とは

無人コンビニの商品管理・補充に欠かせない「RFIDタグ」とは

<RFIDタグの特徴>
  1. 在庫管理が効率化される
  2. GU、ユニクロでも導入され無人レジに活用されている
  3. タグ自体にコストがかかる

RFIDとは、先ほども述べた通り賞味期限や料金など様々な商品情報が入力されているタグです。

従来の在庫管理ではバーコードが使われていましたが、RFIDがバーコードと違う点は、

  • 商品を機械に近づけなくても読み取れる
  • 複数の商品をいっぺんに読み取ることができる

などが挙げられます。

①在庫管理が効率化される

無人コンビニがRFIDを導入するメリットとして、在庫管理が楽になり、商品管理や補充に役立つことがあります。

RFIDが取り付けられた商品は、以下のようなことが可能です。

  • 「1品減った」ことがリアルタイムで見られる
  • 在庫がリアルタイムで把握できる
  • 商品の賞味期限・消費期限が分かる

特にバーコード管理では、商品の賞味・消費期限までは把握できません。

そのため、店員が直接賞味期限などを目で確認し、期限が近い商品は棚から外す必要がありました。

その点、RFIDで管理された商品は、店員が目で確認する作業が必要なくなります。

②GU、ユニクロでも導入され無人レジに活用されている

RFIDは無人コンビニの他、ファッションブランドのGU・ユニクロでも導入されています。

筆者の自宅の近所のGUでも、実際にこのRFIDでの商品管理が導入されていました。

無人レジに購入する商品を数枚まとめてドサッと入れても、正確に合計金額が表示されます。

一方で、数年前から駅の反対側にあるユニクロでは、まだレジ1台1台に店員がいるため、RFIDは人件費の削減を実現できていると言えます。

③タグ自体にコストがかかる

RFIDには「タグ自体のコストが1枚10円と高い」というデメリットがあります。

洋服よりも単価が安いコンビニの商品、すべてにRFIDをつけるというと、ちょっと二の足を踏みそうです。

ただ最近は1枚1円までコストダウンできるよう開発が進んできています。

参考:RFIDタグとIoT端末に新潮流、価格1円/枚実現に現実味

無人コンビニの今後の課題|補充・発注人員、現金主義の日本での普及

<無人コンビニの今後の課題>
  • 完全な無人化で同じサービスの提供は難しいかも
  • 購入者のデータを商品の補充に活用できるか
  • 現金主義が多い日本で普及するか

いまや生活に欠かせないコンビニも、高齢化社会で労働人口が少なくなり、人員不足に悩む店が少なくありません。

少ない人員で商品管理ができ、客もスピーディに買い物ができる無人コンビニは、今後さらに拡大していくでしょう。

そんな中で、無人コンビニが現在抱える課題について紹介していきます。

完全な無人化で同じサービスの提供は難しいかも

例えば、タグを付けられないおでんのような商品はどうするか。

また年齢制限のあるタバコやお酒の販売、チケットの発行、ネットで購入した商品の受け取りは継続できるかなど、どうしても人の手が必要なサービスがあります。

完全に無人化されたコンビニでは、既存のコンビニにある上記のようなサービスについてはどうなるのか悩みどころです。

購入者のデータを商品の補充に活用できるか

キャッシュレスで決済されると、年齢や性別など購入者のデータも知ることができます。

現在の無人コンビニでは、まだこの購入者のデータを活用できているとは言えません。

コンビニの無人化が進むためには、勘や経験に頼る発注方法ではなく、利用者ごとの購入データを把握して、商品の補充・発注に役立てる必要があります。

現金主義が多い日本で普及するか

2020年6月まで行われていたキャッシュレス消費者還元事業により、キャッシュレス決済を利用する人は増えました。

しかし、中国やアメリカと比べると、まだ日本は現金を使う人が多いのも現状です。

現金が使える無人レジもありますが、現金会計ができるレジは、必ず現金を数える作業が必要になります。

現金主義が多い日本で、キャッシュレス決済が中心の無人レジが普及するかは、今後の課題の1つと言えます。

オフィスの無人コンビニの商品補充を改善する「オフィスペイ」

オフィスの無人コンビニの商品補充を改善する「オフィスペイ」

社内コンビニが設置されている会社も多いでしょう。

ただ、社内コンビニはどうしても不人気の商品が売れ残ったり、逆に人気の商品はすぐ売り切れたりしてしまいます。

そこで、オフィスコンビニの運用改善のために「オフィスペイ」の導入をおすすめします。

オフィスペイは、無人コンビニに設置することで社員証をはじめとしたキャッシュレス決済が可能になるシステムです。

決済が効率化されるだけでなく、社員別に商品の購買データが閲覧できるようになります。

そのため、例えば各フロアごとに「人気の商品は在庫を増やす」「不人気の商品は入れ替える」といった運用が可能です。

社員証で決済した分は、給与からの天引きや個別の精算にも対応できます。

設置料金・月額費用は無料(※条件あり)のため、少しでも興味があればお気軽に資料をダウンロードしてみてください。

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まとめ:非接触で買い物できる無人コンビニの需要は拡大していく

非接触で買い物できる無人コンビニの需要は拡大していく

コロナなどの感染症対策に伴って、人との接触を避けることができる無人コンビニの需要は、これからさらに高まっていくと思われます。

また政府もキャッシュレス化を推奨しており、現金以外の決済を使う人が増えたことで顧客データを獲得しやすくなりました。

そしてRFIDにより、商品の在庫管理や補充も楽になりました。次は、獲得した顧客データを、商品補充にどう活かすかも課題となってくるでしょう。

オフィスペイの導入で、キャッシュレスでの決済効率化だけでなく、ニーズに合った商品管理にも活用してみてはいかがでしょうか。

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