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物流倉庫の暑さ対策9選|熱中症対策グッズを設備・作業者別に紹介

コラム
記事掲載日:2021年12月09日
最終更新日:2021年12月30日

夏の物流倉庫内は気温が上がりやすいため、従業員の安全には特に気を配る必要があります。

「暑いな」と思っても何の対策もせず放置していると、最悪の場合、熱中症で作業員が命を落としてしまうかもしれません。

そこで本記事では、設備・作業者の両者の観点で、倉庫の暑さ対策グッズをまとめました

<本記事でわかること>
  • 倉庫内の暑さ対策のための設備
  • 作業者が活用できる暑さ対策グッズ

暑さ対策を万全にすれば、快適かつ安全な作業環境の確保が可能になります。

作業者の満足度向上と安全確保を実現したいのであれば、ぜひ参考にしてください。

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目次

運送業における熱中症死傷者は全体の15%

運送業における熱中症死傷者は全体の15%

暑さ対策を怠ると発生してしまうのが熱中症です。

熱中症は、過酷な環境や水分不足といった要因によって引き起こされ、死に至る恐れもあります。

厚生労働省による「2020年職場における熱中症による死傷災害の発生状況」では、2020年の死傷者数は919人、うち死亡者は19人と発表されました。

2020年職場における熱中症による死傷災害の発生状況「職場における熱中症による死傷者数の推移(2011 年~2020 年)」

出典:2020年職場における熱中症による死傷災害の発生状況「職場における熱中症による死傷者数の推移(2011 年~2020 年)」

さらに同資料では、業界別死傷者数の割合も公開されています。

2020年職場における熱中症による死傷災害の発生状況「熱中症による業種別死傷者数の割合(2020年速報値)」

出典:2020年職場における熱中症による死傷災害の発生状況「熱中症による業種別死傷者数の割合(2020年速報値)」

資料によると、運送業は15%を占め、建設業・製造業に次ぐワースト3位です。

また、上記資料のなかには過去の推移も記載されています。

2020年職場における熱中症による死傷災害の発生状況「職場における熱中症による死傷者数の推移」

出典:2020年職場における熱中症による死傷災害の発生状況「職場における熱中症による死傷者数の推移」

死傷者数をあらためて見ると、2018年は1,178人、2019年は829人と一時的に減少しています。

しかし、2011年から見るとやはり増加傾向にあり、根本的な解決には至っていません。

運送業には、配送や倉庫での仕分けといったさまざまな業務があります。

筆者は物流部署で働いた経験はありませんが、部品や製品の確認で何度も倉庫を訪れたことがあります。

倉庫の中はエアコンがあったにもかかわらず、ほぼ効果がないほど暑かったです。

気象庁が発表している「日本の年平均気温偏差の経年変化」によれば、日本の気温は1898年から2020年まで変動を繰り返しながら上昇し続けていることがわかっています。

今後も倉庫内では、事前の暑さ対策が重要と言えるでしょう。

【設備】物流の倉庫の暑さ対策グッズ6選

【設備】物流の倉庫の暑さ対策グッズ6選

倉庫は人の出入りが激しく、気温が上がりやすいことから、暑さ対策は必須です。

そこで、設備面における暑さ対策グッズを6つ紹介します。

<設備面の暑さ対策グッズ>
  1. エアコン
  2. 業務用扇風機
  3. シーリングファン
  4. スポットクーラー
  5. 遮熱塗料・遮熱シート
  6. 屋根用スプリンクラー

数多くのグッズがあるので、「どれかひとつだけでも十分では?」と思うかもしれません。

しかし暑さ対策グッズは組み合わせることで、高い冷却効果を発揮するため、複数を導入して空調効率を上げるのがおすすめです。

それぞれの特徴やメリット・デメリットまで詳しく解説しますので、ひとつずつ見ていきましょう。

グッズ①エアコン

特徴 もっともポピュラー
メリット さまざまな種類がある
デメリット 費用や設置環境といったクリアすべき条件が多い

エアコンは、もっともポピュラーな暑さ対策グッズです。

一般生活でも必需品のため、設置している家庭がほとんどなのではないでしょうか。

倉庫においてもエアコンの存在は重要なため、未設置であれば検討をおすすめします。

ただし倉庫は通常の家庭と比較して敷地が広いため、業務用のエアコンが必要です。

業務用エアコンの性能は馬力で表され、面積によって最適な性能が決まっています。

工場にあっていないエアコンを設置してしまうと、効きが悪く電気代がかさむため、設置場所や使用用途にあったものを選ぶことがポイントです。

導入検討時には、業務用エアコンの取り扱い業者に相談や見積りを依頼してみてください。

グッズ②業務用扇風機

特徴 大型なので、風が遠くまで届く
メリット 電気代が比較的安価
デメリット 床や壁に設置スペースが必要

業務用扇風機とは、工場や倉庫でも使用できる大型扇風機のことです。

学生時代に、体育館で見かけたことのある方も多いでしょう。

家庭用扇風機と比較してより遠くまで風が届くことが特徴で、エアコンと比べると比較的電気代が安く済みます。

ただし一般家庭同様、真夏の暑さは、扇風機だけでは乗り切れないケースも多いです。

エアコンの冷風を循環させるため、エアコンとあわせて使用する方法がおすすめです。

グッズ③シーリングファン

特徴 天井から空気を循環させ、空調効率がよくなる
メリット 電気代が比較的安価
デメリット 初期費用がかかる

シーリングファンは、天井に取り付ける扇風機です。

天井に取り付けるため、業務用扇風機のように設置場所に悩む必要がありません。

導入時には150〜400万円ほどの初期費用が発生しますが、1ヶ月に1,000円程度の電気代しかかからないため、コストパフォーマンスには優れています。

家庭用エアコンの電気代が1ヶ月に4,000〜5,000円ほどと言われているので、安さがよくわかります。

またメンテナンスがほぼ不要なため、長期的な視点でも、おすすめできる暑さ対策グッズのひとつです。

グッズ④スポットクーラー

特徴 ピンポイントで冷やせる
メリット エアコンが設置できなくてもスポットクーラーなら設置できる場合がある
デメリット 吸気・排気ダクトを屋外に設置できない場合は、排熱で気温が上昇する

スポットクーラーは、ピンポイントな空間を冷やせる設備です。

倉庫全体を冷やすのではなく、作業している場所だけを冷やせるため、局所的な使い方であればエアコンより優れます。

ただし吸気・排気ダクトを屋外に設置できない場合は、排熱で気温が上昇し、倉庫内が更に暑くなってしまいます。

そのためスポットクーラーはなるべく窓や出入り口付近に設置して、吸気・排気ダクトを外に出すことをおすすめします。

グッズ⑤遮熱塗料・遮熱シート

特徴 屋根や壁に設置し、赤外線を反射する
メリット 長期にわたって使用できる
デメリット 保温はできない

遮熱塗料・遮熱シートは、屋根や壁へ設置して赤外線を反射する反射材です。

一度施工してしまえば、5〜10年程度の長期にわたって使用できます。

ただし傷や汚れで劣化すると、効果が弱まってしまうため、再施工が必要になります。

また保温はできないため、冬は暖房などの保温グッズを活用してください。

グッズ⑥屋根用スプリンクラー

特徴 屋根に設置し、散水することで建物内を冷やす
メリット 屋根全体に散水するので、建物全体を冷やせる
デメリット 初期費用や水道代がかかる

屋根用スプリンクラーは、屋根に設置して水をまく設備です。

屋根から冷やすため、建物全体の気温上昇を防ぎます

ただデメリットとしては、水を使うため水道代がかかることが挙げられます。

製品によっては、「散水日時設定」「温度や天候に応じた散水設定」などが可能なため、特に暑くなる時間帯や気温にあわせた散水がおすすめです。

【作業者】物流の倉庫の暑さ対策グッズ3選

【作業者】物流の倉庫の暑さ対策グッズ3選

万全な熱中症対策を行うためには、倉庫の対策だけでなく、作業者自身も暑さ対策を行うことが重要です。

次に、作業者が自分でできる暑さ対策グッズ3つ紹介します。

<作業者の暑さ対策グッズ>
  1. ネッククーラー
  2. コンプレッションウェア
  3. 空調服

社則によっては着用が難しい場合もあるので、事前に管理者へグッズの使用許可を得ておくと安心です。

それでは、順番に見ていきましょう。

グッズ①ネッククーラー

特徴 首に装着して冷感を得られる
メリット

持ち運びが簡単

デメリット バッテリーによっては長くもたない

ネッククーラーは、首に装着して冷感を得られるグッズです。

太い静脈のある首を冷やすため、体全体を効率よく冷やせます。

主に「USBや充電で動く電動タイプ」と「保冷剤などを使用する非電動タイプ」の2種類が存在します。

色々な製品があり迷った際には、

  • 電動タイプ:工場内の気温がかなり高くしっかり冷やしたい場合
  • 非電動タイプ:激しく動く場合や、軽いものを選びたい場合

といった選び方がおすすめです。

作業時の動きやすさや、重さにも注目してみてください。

グッズ②コンプレッションウェア

特徴 通気性のいいアンダーウェア
メリット 着用している間、効果が続く
デメリット 生地の素材や適切なサイズを選ばないと肌荒れする恐れがある

コンプレッションウェアは、スポーツをする際にアンダーウェアとして着用する衣服です。

汗を吸収しすぐに乾かすので、気化熱を利用して体温の上昇を抑えてくれることが特徴です。

着用している間ずっと効果が続き、ベタつきも少なく不快に感じづらいです。

ただし、生地やサイズが自身に合っていないと、肌荒れや血流の悪化を引き起こしてしまいます。

サイズが小さい場合は作業がしにくいだけでなく、血行不良の原因ともなるため、少し余裕を持ったサイズ選びがポイントです。

また作業時の肌荒れを防ぐため、新品を着用する際は、一度家で試着をしてみることがおすすめです。

グッズ③空調服

特徴 小型ファンを搭載している服
メリット 服の中で空気を循環させるため涼しい
デメリット バッテリーやファンを内臓しているため重い

空調服は、服自体にファンが取り付けられている作業服です。

ファンが動作している間は、空気が循環されるため、非常に涼しく快適です。

ファンやバッテリーが内臓されているので重いことが難点ですが、屋外作業時も涼しさを感じられる点は、他のグッズよりも優れた特徴と言えます。

バッテリー容量が少ないと頻繁に充電する必要があるため、連続稼働時間を確認してからの購入がおすすめです。

倉庫作業の熱中症対策には休憩所の整備も効果的

倉庫作業の熱中症対策には休憩所の整備も効果的

倉庫内の暑さ対策を行う際には、グッズの活用のほかに、休憩所の整備も効果的です。

倉庫内は熱がこもりやすいため、いくら暑さ対策を行っていても熱中症になるリスクが存在します。

熱中症予防には、快適な作業環境だけではなく、適度な休息も必要です。

倉庫内には飲みものや軽食を用意した休憩所を設置し、定期的に水分や塩分の補給を促しましょう。

また、休憩所で飲み物を提供する際には自動販売機の設置も効果的です。

イオン飲料や経口補水液などを販売すれば、脱水対策もできるため、より熱中症のリスクを抑えられます。

自動販売機には飲み物だけではなく、ボディ用ウェットシートのような体を冷やすグッズを販売できるタイプもあるため、ぜひ設置を検討してみてください。

なお、自動販売機の種類や導入方法について、下記の記事で紹介しています。

自動販売機をより便利に活用したいのであれば、こちらの記事もご一読ください。

>>工場に自販機を設置しよう!種類や品揃え、メリット・デメリットを紹介

まとめ:物流の倉庫の暑さ対策をして作業者の安全を守ろう

物流の倉庫の暑さ対策をして作業者の安全を守ろう

入荷や出荷を繰り返す倉庫は、シャッターを頻繁に開け閉めするため、気温が上がりやすい傾向にあります。

気がついたときには、吐き気やめまいなどの熱中症の症状が出ているケースも多いです。

作業者自身の意識はもちろん、企業としても冷却設備を取り入れ、熱中症対策を行う必要があります。

倉庫は広く冷えにくいため、暑さ対策グッズ・設備はひとつだけ導入するのではなく、複数を導入して効率的に冷却できるようにするのがおすすめです。

この記事を参考にして、倉庫内の暑さの見直しや熱中症対策を行ってみてください。

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