工場の熱中症の対策グッズは?飲料からネッククーラーまで8種類を紹介
最終更新日:2021年10月03日

夏になると工場全体で呼びかけられるのが、熱中症への対策です。
しかし、具体的な方法がわからず、
「熱中症の基本について知りたい」
「熱中症の対策グッズのおすすめはある?」
このようにお考えではありませんか。
本記事は工場での熱中症対策について、実際に工場勤務の経験のある筆者が紹介します。
- 熱中症の要因と基本的な対策
- 熱中症対策グッズ
対策グッズは取り入れやすい順に紹介しているので、ぜひ導入を検討しながらお読みください。
熱中症対策の基本と言えば水分補給で、自販機を利用している企業も多いのではないでしょうか。
そんな場合におすすめなのが、オフィスペイです。オフィスペイは自販機の決済をキャッシュレス化できるサービスです。
社員証でも決済できるため「購入するためにロッカーに財布を取りに行く」といった煩わしさからも解放されます。
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工場で熱中症が発生する確率は高い
熱中症は暑い夏に発症しやすい病気です。工場で発症するケースも多く確認されています。
厚労省の調査で、熱中症がどのような影響を与えているかを状況別にまとめられました。
2016年〜2020年の業種別死傷者数ワースト3は下記の通りです。
- ワースト1位:建設業
- ワースト2位:製造業
- ワースト3位:運送業
製造業は第2位で、死傷者数が815人、死亡者数が15人でした。
熱中症は屋内外問わず発症する危険な病気です。しかし、やはり屋外での作業時に多く発症しているのがわかります。
多くの企業で熱中症対策は行われていますが、企業に頼りっぱなしにならず、自分でもできる限りの対策をするのがおすすめです。
「自分の身は自分で守る」という意識を常に持っておきましょう。
熱中症の3つの要因と基本的な対策
熱中症が発症する要因と予防対策は、環境省から発信されています。その内容を基に、下記を紹介します。
- 熱中症を発症する3つの要因と予防方法
- 熱中症を発症したときの応急処置
順番にみていきましょう。
熱中症を発症する3つの要因と予防方法
熱中症を発症するのは3つの要因があるとされ、それぞれに予防方法があります。まずは下記の表をご覧ください。
熱中症の発症の要因 | 詳細 | 予防方法 |
環境 |
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体(食事) |
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行動 |
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環境面で大事なことは、涼しい気温です。しかし、工場によってはエアコンがなかったり窓を開けられなかったりします。
水分補給をしつつ、異変を感じたら風通しのよい場所に移動しましょう。
また、体調不良から熱中症を引き起こす場合もあります。できるだけ3食欠かさずに、主食・主菜・副菜をバランスよく食べましょう。
二日酔いや睡眠不足にも気をつけてください。こまめな水分・塩分補給も必須です。
「のどが渇いた」と感じたら脱水症状が始まっています。そうならないように定期的な水分補給を心がけましょう。
熱中症を発症したときの応急処置
熱中症を発症した場合、応急処置は難しくありません。環境省にフローチャートが示してあります。
慌てずに的確な行動を取りましょう。
- 涼しい場所へ避難し、体を冷やす
- 水分・塩分を補給する
症状が改善したら十分に休んでから帰宅します。自動車の運転も控え、タクシーを利用したり他の人の車に乗せてもらったりしてください。
また、意識がなかったり自力で水分補給できなかったりした場合は、すぐに救急車を呼びましょう。
自力で水分補給できない人に無理やり水を飲ませてはいけません。別の器官に流れ込む恐れがあり、大変危険です。慌てずに、落ち着いて行動しましょう。
工場や屋外で活躍!代表的な熱中症の対策グッズ8選
具体的な熱中症の対策グッズを8つ紹介します。
- 経口補水液・スポーツドリンク
- 塩飴・塩タブレット
- 帽子
- 冷却スプレー
- 冷感タオル
- ネッククーラー
- ポータブル扇風機
- ファン付き作業服
手軽に取り入れやすいものから順番に紹介するので、自己防衛の手段としてぜひ導入を検討してください。
グッズ①経口補水液・スポーツドリンク
熱中症対策の基本は定期的な水分補給です。普通の水でも問題ありませんが、できれば経口補水液やスポーツドリンクで水分補給しましょう。
経口補水液やスポーツドリンクは、細胞のはたらきに影響する電解質が含まれているからです。
また、工場の規則によりますが、定められた休憩時間以外にも定期的な水分補給をしましょう。
「のどが渇いた」と感じてからでは遅いので、こまめに飲むことが重要です。
グッズ②塩飴・塩タブレット
塩分補給には塩飴や塩タブレットがおすすめです。大量に発汗すると、水分だけではなく塩分も失われます。
塩飴や塩タブレットはポケットに入れておけるので、経口補水液やスポーツドリンクよりも気軽に摂取できます。
ただし、経口補水液やスポーツドリンクにも塩分が含まれているので、過剰摂取には気をつけましょう。
グッズ③帽子
帽子は屋外の作業で、直射日光を避けるために重要なグッズです。直射日光を受けると体温が上昇し、熱がこもりやすくなります。
工場によっては支給され、着用が義務づけられている場合もあるので、熱中症対策になっていると意識しておくといいかもしれません。
また、ヘルメットを被る必要がある場合は、インナータイプの帽子がおすすめです。普通の帽子やヘルメットにかかわらず、たまに外すことが重要です。
汗の蒸発と体温の低下を促し、熱中症の対策をしましょう。
グッズ④冷却スプレー
冷却スプレーは噴射した部位を急冷するグッズです。一気に冷やせるため爽快感も得られます。
また、噴射タイプや香りに種類があるので、自分好みのものを選べます。
急速に冷やせますが、あくまで一時的な対処になりがちです。水分補給をしつつ、ほかのグッズと併用することをおすすめします。
グッズ⑤冷感タオル
冷感タオルは水に濡らして振ると、ひんやりとした触感を得られます。さまざまなメーカーから豊富な種類が販売されているので、選ぶ楽しみがあります。
水が必要なので、工場によっては使用できないかもしれません。
普段使用しているタオルを冷感タイプに変えるだけなので、簡単にできる点も魅力です。
グッズ⑥ネッククーラー
ネッククーラーは比較的新しく、首に巻き付けて冷やすグッズです。
冷感タオルを巻き付けるようなタイプや、電動で冷やすタイプがあります。首の頸動脈を冷やすため、体全体を冷やしてくれます。
ただし、タオルタイプは定期的に水に濡らす必要があり、電動タイプもバッテリーが切れれば充電しなくてはなりません。
また、ポケットに入らないサイズがほとんどのため、携帯性に難があります。作業中は邪魔になる恐れもあるため、休憩中に使うのがおすすめです。
グッズ⑦ポータブル扇風機
持ち運べる扇風機で、ハンディ扇風機とも呼ばれます。電池やバッテリーで動くので、定期的な電池交換や充電が必要です。
さまざまなタイプがあるため、作業に応じて選べるのが利点です。
- 手持ちタイプ
- 首からさげるタイプ
- テーブルに置くタイプ
扇風機によっては3通りで使えるタイプもあるので、迷ったらこのタイプを推奨します。
プライベートでも使い勝手がいいですが、仕事中は手持ちできなかったり置く場所がなかったりしがちです。
また、工場のルールも含めて、作業環境で使用できるか確認しましょう。
グッズ⑧ファンつき作業服
ファンつき作業服は、作業服自体にファンがついているグッズです。服の中に空気が送り込まれ、循環するため涼しく感じます。
長袖タイプやベストタイプなどの種類があるため、作業内容や好みに応じて好きなものを選びましょう。
冷却効果は高いですが、そもそも工場によって作業服が支給されたり指定されたりする場合は利用できません。
オフィスペイを導入してもっと手軽に水分補給
さまざまなグッズを紹介しましたが、熱中症対策の基本はやはりこまめな水分補給です。自販機をさらに手軽に使ってもらうために、オフィスペイの導入がおすすめです。
オフィスペイとは、自販機に設置するだけでキャッシュレス決済ができるようになるサービスです。
常に携帯している社員証でも決済できるため、ロッカーまで財布を取りに行く必要がありません。気軽に利用できるため、忙しい中でも手軽に水分補給ができて熱中症を対策できます。
支払いは給与天引きにするか社員が支払うか、決済ごとに決めることが可能です。「毎月〇本ドリンク無料」といった福利厚生を提供することもできます。
従業員の満足度向上も見込めるため、気になる場合は公式サイトから資料をダウンロードしてみてください。
まとめ:対策グッズを活用して工場の熱中症を予防しよう
- 工場の熱中症発症のリスクは高い
- 熱中症発症の要素や対策は、環境・体・行動の観点から考える
- 熱中症対策グッズは数多くあるので、環境に合わせて使用する
熱中症は多くの人に発症する恐れがある病気です。特に工場で働く人の発症率は高く、「今までかかったことがないから」と油断してはなりません。
私もエアコンのない工場で働いた経験があります。熱処理のない工場でしたが、それでも気温は40度ほどまで上昇していました。
私が働いていた当時は対策グッズの存在を知らなかったので水分補給のみで乗り切りましたが、今は「使用すればよかった」と後悔しています。
対策グッズを使用できる環境にあるならば、活用しない手はありません。工場任せにするのではなく、自分の身は自分で守るよう意識しましょう。
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