キャッシュレスとDXを考えるWebマガジン

無人コンビニで使えるキャッシュレス決済の種類と大手3社の動きとは?

コラム
記事掲載日:2020年12月04日
最終更新日:2021年09月20日

デジタルトランスフォーメーションという言葉が流行っているように、コンビニもデジタルを導入し無人運営を試みる企業が増えてきています。

無人コンビニは、従業員の人件費がかからず、キャッシュレスで商品が購入できるなど、様々なメリットが期待できる事業です。

この記事では「キャッシュレス決済の無人コンビニの将来」について、大手コンビニ会社の動きを交えながら、考察していきます。

目次

無人コンビニではキャッシュレスがメインの決済方法

無人コンビニではキャッシュレスがメインの決済方法

現金を使える店舗型の無人コンビニは、ローソンの無人店舗「スマート店舗」のみです。

スマート店舗も実験的に実施した店舗のため、実質キャッシュレス決済がメインの方法と言えます。

無人コンビニは、従業員が接客するのではないため、現金での決済はほとんどありません。

「現金での対応は管理が大変になる」「世の中のキャッシュレスが浸透している」の2つの観点から、キャッシュレス決済の店舗が、今後増えていくことは間違いないでしょう。

無人コンビニで使える3つのキャッシュレス決済

<無人コンビニで使える3つのキャッシュレス決済>
  1. クレジットカード
  2. 電子マネー
  3. キャッシュレスアプリ

上記に挙げたもの3つが、無人コンビニで使えるキャッシュレス決済となっています。ローソンのスマート店舗では「ポイント決済」も可能でしたが、これは稀なケース。

一つずつ詳しく解説していきます。

①クレジットカード

クレジットカードとは、自分の信用をもとに、後払いでお買い物ができるカードのこと。

普及率も高く、ポイントが溜まるものも多いため、無人コンビニで最もよく採用されている決済方法です。

②電子マネー

電子マネーは、現金を使わずに電子データを介して決済を行う決済サービス。

「Suica」や「PiTaPa」などの交通系電子マネーだけでなく、「QUICPay」「iD」などがあります。

またあらかじめお金をチャージしたもので支払う「プリペイド型」や、後払いの「ポストペイ型」などが主な支払い方法です。

③キャッシュレスアプリ

最近様々な企業が進出しているキャッシュレスアプリ。

iPhoneやAndroidなどのデバイスがあれば支払いができるため、キャッシュレス決済普及を加速させるものとして注目を浴びています。

ソフトバンク・ヤフーの「PayPay」や楽天の「楽天ペイ」、LINEの「LINE Pay」。またKDDIの「au PAY」、NTTドコモの「d払い」など携帯会社も参入しています。

今後無人コンビニでどのキャッシュレス決済が主流になるかはユーザー次第

今後無人コンビニでどのキャッシュレス決済が主流になるかはユーザー次第

現在無人コンビニは「クレジットカード」「電子マネー」「キャッシュレスアプリ」の3種類での決済が主流だとお伝えしました。

これらの中で、どの決済方法に落ち着くのでしょうか?それとも、共存するのでしょうか?

結論から言うと、ユーザーの声次第ではないかと考えています。

大手の事例を見てみると、「Amazon Go」や「セブンイレブン×NTTデータの無人コンビニ」では、レジすらいらない「出入りするだけ決済」が採用されています。

事前に専用アプリに紐づけておいたクレジットカードで決済されるため、これはある意味クレジットカード決済とも言えます。

最先端の店舗でクレジットカードのみの支払いが採用されていることを考えると、将来的にはクレジットカードが主流となっていくかもしれません。

その一方で、現在日本ではPayPayや楽天ペイなどキャッシュレスアプリのシェアが広がっています。

そうなると、ユーザーから「キャッシュレスアプリにも対応していないと困る」との要望が出るかもしれません。

日本でキャッシュレスアプリの要望が強くなれば、クレジットカードだけでなくキャッシュレスアプリなど様々な決済方法に対応できるようになる可能性もあります。

無人コンビニ自体まだ歴史が浅く、使用した経験のある人も多くはありません。

今後、無人コンビニがさらにメジャーになるにつれてユーザーの声とともに決済方法も変化していくでしょう。

大手3社の無人コンビニ・キャッシュレス決済化へ向けた動き

<大手3社の無人コンビニ・キャッシュレス決済化へ向けた動き>
  1. ファミリーマート
  2. ローソン
  3. セブン‐イレブン

キャッシュレス化の普及に伴い、最近ますますシェアを伸ばしている無人コンビニ。

今後無人コンビニの数が増えるだろうと予想しています。

そこでここからは大手コンビニ会社の無人コンビニの導入事例、キャッシュレス決済の導入について見ていきましょう。

①ファミリーマート

ファミリーマート

ファミリーマートは、自販機コンビニを運営しており、オフィス内の休憩室や駅構内に導入しています。

またファミリーマートは、2019年10月に「完全無人営業となる実験店舗」を深夜時間帯に出店しました。

6:00~24:00は通常営業で、24:00~6:00の時間帯に無人コンビニになる仕組み。無人売り場では、自販機コンビニやオープンケースなどを活用して商品を販売しています。

入店方法は顔認証で決済方法はキャッシュレスのみ。

売上の上昇が見込めるようであれば、今後複数の店舗で、無人コンビニを導入する予定です。

参考①:https://www.family.co.jp/company/asd.html
参考②:https://www.ryutsuu.biz/store/l100947.html

②ローソン

ローソン

2019年8月23日から半年間、横浜市磯子区の「ローソン氷取沢町店」で、深夜に売り場を無人にする「スマート店舗」の実験を開始しました。

営業時間は0:00~5:00の深夜帯のみ。人手不足の解消が主な目的です。

入店方法は、以下の3種類。

  1. ローソンアプリに登録された入店用QRコードの利用
  2. 近隣のお客様に配布した入店カードの利用
  3. 入店管理機器で顔写真を撮影しての利用

買い物方法はセルフレジもしくは、スマホレジでの決済。決済方法はクレジットカードなどのキャッシュレスだけでなく、現金にも対応しています。

また深夜時間帯は、お酒やたばこの販売はありません。

完全無人ではなく、万引き防止やセキュリティのため、バックヤードに1人だけ従業員がいます。

なおローソンはスマート店舗以外にも無人コンビニの実験を進めており、2020年にはレジなしコンビニ「ローソンGO」にもトライアルしています。

これらの実験結果を元に、今後「無人コンビニ」の展開を決めていくことでしょう。

参考①:https://www.lawson.co.jp/lab/tsuushin/art/1381668_4659.html
参考②:https://www.ssnp.co.jp/news/distribution/2020/02/2020-0220-1025-14.html

③セブン‐イレブン

セブン‐イレブン

セブン‐イレブンは、NECが提供する顔認証で来店者を把握するキャッシュレス決済できる仕組みを活用し、NECの社員向けに、無人コンビニを都内でオープンしました。

会計はセルフレジで行われ、自身でバーコードを読み取り、給料から天引きとなります。現在は、台湾に1店舗と日本に1店舗導入しています。

またデジタル推進の協業パートナーのNTTデータと実験中の「レジなしデジタル店舗」を、六本木にあるデザインスタジオ「AQUAIR」に出店しました。

ただ一般には公開しておらず、あくまで新たな店舗づくりの研究として行なっています。

セブン‐イレブンもまた実験的に展開しており、大手3社とも無人コンビニについては手探りで研究を進めているのが現状です。

参考①:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1811/30/news113.html
参考②:https://www.ryutsuu.biz/report/l102420.html

キャッシュレス決済可能な無人コンビニを導入するなら「オフィスペイ」

キャッシュレス決済可能な無人コンビニを導入するなら「オフィスペイ」

オフィスに無人コンビニの導入を検討しているのであれば、キャッシュレス決済サービス「オフィスペイ」が効果的です。

オフィスペイとは、レジや自販機、券売機などに設置することでキャッシュレス決済を可能にするサービスです。

社員証で決済できることが特徴で、それ以外には電子マネー・クレジットカードに対応しています。

使った金額は社員の給与天引きだけでなく、会社側が負担することも可能です。

そのため「無人コンビニでの買い物額を毎月〇〇円補助」「成績優秀者にはドリンク1本プレゼント」といった福利厚生にも活用できます。

またオンラインで購買データが残るため、社員が喜ぶ品揃えに徐々に改善していくといった活用方法も。

無人コンビニの満足度もグッと向上するため、導入を検討しているのであれば、お気軽に公式サイトから資料をダウンロードしてみてください。

オフィスペイの詳細を見る

まとめ:キャッシュレス決済と無人コンビニは今後普及していく

キャッシュレス決済と無人コンビニは今後普及していく

本記事ではキャッシュレス決済と無人コンビニの今後の流れについてお伝えしました。

キャッシュレス決済はさまざまな企業が参戦しているため、今後さらに波が加速することは間違いありません。

とはいえ、無人コンビニはまだまだ実験途中。まだまだ改善を積み重ねている段階です。

無人店舗は、多くのコンビニの課題である「人材不足」を解決できる画期的な方法のため、今後の企業の展開に期待です。

キャッシュレスとDXに関する
最新の情報をお届けするメディア
他のカテゴリーの記事を見る