キャッシュレス・ポイント還元事業とマイナポイントの違いと要点全まとめ
最終更新日:2021年09月20日

キャッシュレス決済でもっとも気になるのは、貯まっていくポイントではないでしょうか。
各キャッシュレス決済サービスごとに独自のポイントがありますし、政府が進めるポイント還元事業でもお得にポイントを貯められます。
とはいえ、以下のような疑問もあるのではないでしょうか?
「マイナポイント事業って何?」
「キャッシュレス・ポイント還元事業とマイナポイント事業の違いは?」
そこでこの記事では、キャッシュレス決済愛好家の金融ライターである筆者が、以下について説明します。
- キャッシュレス・ポイント還元事業とは
- マイナポイント事業とは
- 還元方法と還元率の違い
- ポイント上限額の違い
できるだけ簡潔にまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。
「キャッシュレス・ポイント還元事業」とは(2020年6月に終了)
キャッシュレス・ポイント還元事業とは、キャッシュレス決済をすることで通常時より多くポイントが付与される制度です。2019年10月から2020年6月まで実施されていました。
キャッシュレスで決済するだけで、ポイントをもらえる手軽さが魅力です。何かを申請する必要も難しい登録もありません。
ただしポイントの還元方法が以下の4パターンあり、少しややこしく感じられました。
- まとめてポイント付与
- 口座引き落としの際にポイント相当額を請求額から相殺
- 口座にポイント相当額を振り込み
- 購入時にその場で、即時還元
ポイント還元率が2%と5%の2通りあったのも、少々分かりづらかったかもしれません。
しかし特に気にしなくても恩恵を受けられたので、キャッシュレス決済がメインの人にとってはとても嬉しい制度でした。
参考:https://cashless.go.jp/consumer/index.html
キャッシュレス・ポイント還元事業の次「マイナポイント事業」とは
キャッシュレス・ポイント還元事業が終わり、新たにマイナポイント事業が始まりました。期間は2020年9月から2021年3月まで。
キャッシュレス決済をすることで、ポイントが付与される点は以前と変わりません。大きく違うのは、以下の4点です。
- マイナンバーカードが必要になった
- ポイント還元方法が1つのみになり、シンプルになった
- ポイント還元率が最大で25%となった
- ポイント還元額に1人あたり上限5,000円分が設けられた
経済産業省はキャッシュレス化だけではなく、マイナンバーカードの普及も狙っています。
したがって前提条件として、マイナンバーカードが必須です。残念ながら通知カードは不可なので、正式なマイナンバーカードを取得申請しましょう。
還元方法がシンプルになり還元率が25%になったのは嬉しいですが、上限が設けられたことは少し残念。期間内に5,000円分のポイントを受け取ってしまえば、それで終了です。
使い方によっては以前のキャッシュレス・ポイント還元事業のほうが、総合的な還元ポイントは多かったかもしれません。
参考:https://mynumbercard.point.soumu.go.jp/about/
ポイント還元の対象となるキャッシュレス決済は変わらない
以前のキャッシュレス・ポイント還元事業とマイナポイント事業を比較したとき、キャッシュレス決済方法に大きな変更はありません。
両者とも、おもに以下のキャッシュレス決済に対応しています。
- 電子マネー
- プリペイドカード
- バーコード決済
- クレジットカード
- デビットカード
対応今朝氏が多く、使い勝手に困ることはあまりないと思われます。ただし全てのキャッシュレス決済サービスが、対応しているわけではありません。
特にデビットカードは対応している種類が少なく、わずか3種類のみ。電子マネーも主要なものは対応していますが、QUICPayは非対応です。
自分が使用しているサービスが対応しているか、詳しく知りたいはマイナポイントの公式サイトで確認してみてください。
参考①:https://cashless.go.jp/consumer/index.html
参考②:https://mynumbercard.point.soumu.go.jp/service_search/
キャッシュレス決済でのポイント還元方法はよりシンプルに
大きな変更点として、ポイント還元方法がシンプルになったことが挙げられます。
- キャッシュレス・ポイント還元事業の還元方法は4つ
- マイナポイント事業は1つ
以前のキャッシュレス・ポイント還元事業では、決済サービスの種類によって還元方法が変わりました。
一方マイナポイント事業は、ポイント還元方法が1つだけになったので分かりやすくなっています。
ポイント還元のタイミングは決済サービスごとに違うため、その点は注意が必要です。
それぞれのポイント還元方法について、簡単に解説します。
キャッシュレスポイント還元事業では4つの方法があった
以前のキャッシュレス・ポイント還元事業では、ポイント還元方法は以下の4つがありました。
- 後日、まとめてポイント付与
- 後日、口座引き落としの際にポイント相当額を請求額から相殺
- 後日、口座にポイント相当額を振り込み
- 購入時にその場で、即時還元
おもにキャッシュレス決済サービスの種類によって、還元方法が変わりました。キャッシュレス決済サービスの特性に合わせた結果と言えます。
例えば、
- クレジットカードや電子マネーでは、①の「まとめてポイント付与」
- デビットカードでは、③の「口座にポイント相当額を振り込み」
のように還元されました。
またクレジットカードやデビットカードでも、コンビニのような一部の店舗ではその場で即時還元されることも。
この還元方法の多様さが、難しく感じさせる要因でした。
マイナポイント事業では1つのみ
マイナポイント事業では、ポイント還元方法は1つのみに変更されました。
キャッシュレス・ポイント還元事業と比べるとシンプルになったので、消費者にとって嬉しい変更点です。
具体的には、以下のようにキャッシュレス決済サービス特有のポイントとして還元されます。
- イオンクレジットカードなら、WAONポイント
- d払いなら、dポイント
対象となるポイントはたくさんあるので、自分が利用しているものを選ぶといいでしょう。
ポイント還元率は大きく変わった
キャッシュレス・ポイント還元事業とマイナポイント事業とで大きな変更点を挙げるなら、還元率と還元上限額でしょう。違いを以下の表にまとめました。
キャッシュレス・ポイント還元事業 | マイナポイント事業 | |
還元率 | 2% or 5% | 25% |
還元上限額 | 月ごとに上限あり (決済サービスによる) |
期間中5,000円分/人 |
マイナポイント事業は還元率が大きくなった分、上限額が厳しくなった印象です。
ただしキャッシュレス・ポイント還元事業において、2%還元の店舗で5,000円分の還元を得ようとしたときは、25万円使う必要があります。
25万円使うのはかなり大変だと思うので、上限額については気にしすぎる必要はないかもしれません。
それぞれの還元率について、順番に説明していきます。
キャッシュレスポイント還元事業の還元率は2%と5%の2段階
キャッシュレス・ポイント還元事業の還元率は、2%と5%の2つがありました。政府の資料では、以下のように定められています。
2%還元となるお店 | 5%還元となるお店 |
|
|
少し曖昧な表記ですが、普段利用するコンビニやファストフード店は2%であることが分かります。
期間中は店先にポスターやステッカーが貼ってあったため、対象店舗かどうかと還元率が確認できました。
上限額は月ごとに定めがあり、大きく分けると以下の通りです。
- クレジットカード:おもに月に15,000ポイントまで
- 電子マネー:定めなし or 月に15,000ポイントまで
- QRコード:おもに月に25,000~30,000ポイントまで
このように決済サービスによって、かなりバラツキがありました。
マイナポイント事業の還元率は最大25%
マイナポイント事業では、還元率が大きく変更されました。なんと、最大で25%のポイント還元を受けられます。
還元率だけでみれば、キャッシュレス・ポイント還元事業と比べてかなり大きくなりました。
しかし上限額も厳しめに設けられています。上限額は期間中5,000ポイント。最大値の25%として考えると、20,000円の利用で上限の5,000ポイントが付与されます。
2020年10月から2021年3月までの半年で20,000円の利用なら、そこまで難しくはありません。
多くの人が最大値の5,000ポイントを受け取りやすくなりますが、普段からたくさん利用する人は物足りないかもしれませんね。
「オフィスペイ」を導入すると、オフィスでもポイント還元の恩恵が受けられる
マイナポイント事業は、キャッシュレス決済サービスを使用するかチャージするかでポイントが付与されます。
普段仕事をしているオフィスの福利厚生でも恩恵を受けられれば、従業員に喜ばれるでしょう。
そこで、オフィス向けのキャッシュレス決済サービス「オフィスペイ」が効果的です。オフィスペイを自販機や券売機に設置すれば、キャッシュレス決済が可能になります。
スピーディな決済が可能となりポイント還元の恩恵も得られるので、気になる人は公式サイトを覗いてみてください。
まとめ:キャッシュレスで決済して、ポイント還元を上手に活用しよう
2020年10月からマイナポイント事業が始まり、以前のキャッシュレス・ポイント還元事業と異なる点がいくつかありました。
- 対象となるキャッシュレス決済サービスはほとんど変わらない
- ポイント還元方法が4通りから1通りに、シンプルになった
- ポイント還元率が「2% or 5%」から「25%」になった
- ポイント上限額が、一律「最大25%」になった
使用感はほぼ変わりませんが、細かい点は大きく変わっています。
メインで使っているキャッシュレス決済サービスが対応しているかは、マイナポイント公式サイトで確認してみてください。
今まで現金払いがメインだった人も、キャッシュレス決済に移行するのがおすすめです。
オフィス向けのキャッシュレス決済サービスとしては「オフィスペイ」を紹介しました。
オフィスペイを設置することで、今まで現金で支払っていたものがキャッシュレス決済できるようになります。
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