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オフィスにABWを導入するメリット・デメリットと3つの導入事例

コラム
記事掲載日:2020年12月03日
最終更新日:2021年09月20日

近年、多様な働き方をする企業が増えてきていますが、それを実現する方法のひとつがABW(Activity Based Working)。

ABWとは社員が働く場所や時間を選べるワークスタイルのことで、導入することで社員それぞれが希望する働き方を実現しやすくなります。

またその結果、生産性の向上や会社への定着率アップが期待できます。

とはいえ「どうやって取り入れればいいの?」「効果はあるの?」と思われる方が多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、ABWを意識したオフィスづくりを実現する方法と、ABWのメリットデメリットを解説します。

具体的な事例も交えてお伝えしていくので、ぜひご一読ください。

ABWの導入には、設置・月額費用が無料(※条件あり)の「オフィスペイ」の導入がおすすめです。

自販機や売店で、社員証やクレジットカードでの決済が可能になります。

備品の無人貸出システムとしても活用できるため、在宅ワークなどの導入にも役立ちます。
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目次

ABWを意識した働き方とは

ABWを意識した働き方とは

まずはABWを意識した働き方とは何なのか、解説します。

社員の多様な働き方に対応できる

ABWを導入することで、社員の多様な働き方に対応できます。

近年では社員が希望する働き方は多岐にわたり、

  • 育児・介護と両立しながら働きたい
  • 起きている時間帯はとにかくバリバリ働きたい
  • 朝は苦手だから、午後から働きたい
  • 田舎の長閑な土地に家を買って、リモートで仕事をしたい
  • サイドビジネスと両立させたい

などなど、100人に聞けば100通りの希望が出てきます。

ABWを導入すれば100通りすべてとはいきませんが、従来以上に、社員が望む働き方を実現することが可能です。

オフィスだけでなくカフェや家でも、仕事に打ち込める

ABWを取り入れることでオフィス内だけでなく、カフェや家など、社外の様々な場所で仕事ができるようになります。

そのため「気晴らしに外で仕事をしよう」「保育園の送り迎えがあるので、それまでは家で仕事をしよう」といったことも可能です。

場所に縛られずに働くことができるのが、ABWを取り入れた働き方の強みです。

ABWを取り入れたオフィスのメリット・デメリット

ABWを取り入れたオフィスの3つのデメリット

ABWを取り入れたオフィスのメリット・デメリットをそれぞれ解説します。

ABWを取り入れたオフィスの4つのメリット

ABWを取り入れたオフィスのメリットは以下の4つです。

<ABWを取り入れる4つのメリット>
  1. オフィス面積を削減できる
  2. 働き方の自由度が上がり、生産性向上につながる
  3. 優秀な人材の確保および離職率の低下につながる
  4. 多様な働き方へ対応できる

ABWを取り入れることで、オフィス外で仕事をする人も増えます。

それに伴ってオフィス内に滞在する社員が減るため、オフィス面積を削減することができます。

また社員一人ひとりに適した働き方が実現できることで、働き方の満足度が向上し、離職率の低下も見込めるでしょう。

それによって生産性の向上につながる可能性があるのです。

ABWを取り入れたオフィスの3つのデメリット

一方でABWを取り入れることで、デメリットもいくつかあります。

<ABWを取り入れる3つのデメリット>
  1. 上司・部下のマネジメントが難しくなる
  2. 社員同士のコミュニケーションの機会が減る
  3. 従業員の自主性が求められる

働き方の流動性が増えることで、社員同士が顔を合わせる機会が減ってしまうため、上司・部下間のマネジメントが難しくなるでしょう。

また社員が自分自身で管理する裁量が増えるため、より一層自主性が求められるようになります。

続いてはABWを実際に導入したオフィスの事例を解説します。

ABWを導入したオフィス3つの事例

<ABWを導入したオフィス3つの事例>
  1. ハウス食品グループ本社株式会社の場合
  2. ブラザー販売株式会社の場合
  3. 株式会社イトーキの場合

ここまでABWについて説明してきましたが「結局のところ、ABWでどう変わるのかイメージできない」と感じる人もいるのではないでしょうか。

そこで本項では、実際にABWを導入した事例を3つ紹介します。

①ハウス食品グループ本社株式会社の場合

ハウス食品グループ本社株式会社

ハウス食品グループ本社株式会社の大阪本社オフィスでは、「適材適所」の考え方をもとに、その業務に適した空間づくりとして、ABWを導入しています。

こちらのオフィスでは一人作業、会議、休憩用など、用途ごとに空間を区切っています。そのため社員が、業務内容に合わせて作業場を選ぶことができるようになっているのです。

また会議用空間に関してはさらに細かく区切っており、「活発な議論」「発散のための会議」「集中のための会議」といった用途を設けています。

②ブラザー販売株式会社の場合

ブラザー販売株式会社

ブラザー販売株式会社では、「部門横断型の交流」「従業員間のコミュニケーションを強化」を目的として、ABWを導入しています。

上記2つの目的を実現するために、クイックミーティングスペースやラウンジエリアを設けることで、部門をまたいだコミュニケーションが気軽にできる空間にしました。

また会話のきっかけが生まれるように、植物を置いたり、アロマを利用するなどの工夫もしています。

③株式会社イトーキの場合

株式会社イトーキ

株式会社イトーキでは、理想の働き方がABWのコンセプトと一致したため、導入を決定しました。

ABW導入のために実施したことは、仕事目的に応じたオフィス空間の細分化です。

オフィス内には高集中、コワーク、電話、ウェブ会議、対話、アイデア出し、情報整理、などなど、用途に合わせたスペースがあります。

働く場所を自由に選べるようになったことで、コミュニケーション量は以前よりも増えたとのことです。

では、事例のようにABWを意識したオフィスはどのような手順を踏めば良いのでしょうか?次の項で解説していきます。

ABWを意識したオフィスづくりを実現する4ステップ

<ABWを意識したオフィスづくりを実現する4ステップ>
  1. 導入の目的・ありたい姿を洗い出す
  2. 導入への課題を把握する
  3. 導入計画を立てる
  4. オフィス内を構築する

ABWを意識したオフィスづくりは大まかに、上記の4ステップで実現できます。

順番に一つずつ解説します。

①導入の目的・ありたい姿を洗い出す

まず最初に、ABWを導入する目的と、導入後にありたい姿を洗い出しましょう。ただ闇雲に「ABW導入で生産性を向上させよう」では、中々うまくいきません。

「ABWを導入することで実現したいビジョンは何か」これを最初に描くことが、社員一人ひとりが働きやすいオフィスの構築の第一歩です。

②導入への課題を把握する

目的とありたい姿を洗い出したら、ABW導入への課題を把握します。ABWで実現したい内容によっては、かなり大掛かりな作業を要するかもしれません。

また業種・職種によっては、そもそもABWに不向きな場合もあります。

導入までにどんな問題点があるか、そしてそれをクリアすることが可能なのか、計画を立てる前段階で把握しておきましょう。

③導入計画を立てる

課題を洗い出した後は、ABWを導入する計画を立てましょう。

以下のような要素をもとに、ABWを実現するまでの段取りを立てていきます。

  • いつまでに仕上げるのか
  • 必要なオフィス備品はあるのか
  • 予算は問題ないか
  • 導入にあたっての課題はクリアできるのか
  • オフィス構築にあたって社員にはどんなことをしてもらうのか

この計画をしっかり行うことで、この後のオフィス構築がスムーズになります。

④オフィス内を構築する

ABW導入計画ができたら、あとはそれに沿ってオフィス内を構築します。

オフィス構築に時間を掛けすぎてしまうと、業務が止まってしまうので、できるだけ迅速に終わるように工夫しましょう。

もちろんオフィスが構築出来たら終わり、ではありません。

導入してからどれだけ生産性が向上したか、社員が満足に働けているか、など改善を繰り返すことも忘れないようにしましょう。

ABWを実現した後には、社員の間で想像もつかないような様々なニーズが発生してきます。

そこでここからは、幅広い社員のニーズを満たすことができるソリューションを紹介します。

ABWの実現と併せて導入が効果的|オフィスのキャッシュレス化サービス「オフィスペイ」

ABWの実現と併せて導入が効果的|オフィスのキャッシュレス化サービス「オフィスペイ」

ABWを実現できれば、社員それぞれが自由な働き方を実現できます。

それに伴い、ランチや休憩の際に使われる社内販売システムも、社員の多様なニーズに適応できるようにした方が、満足度も高まるのではないでしょうか?

オフィス内での決済をキャッシュレス化するサービス「オフィスペイ」であれば、社員の幅広いニーズに対応することができます。

オフィスペイを導入すると、社員証・クレジットカード・電子マネーで決済ができるようになります。財布を持ち歩く必要が無くなり、気軽に買い物が可能です。

そのためオフィス内のどこで作業をするにしても、気軽に仕事のお供になるお菓子や飲み物を用意できます。

多様な働き方ができるABWだからこそ、気軽に買い物ができるオフィスペイ導入により、社員も満足してくれることでしょう。

オフィスペイは初期費用・月額費用ともに無料(※条件あり)で導入できます。興味があれば公式サイトをチェックしてみてください。

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まとめ:ABWを導入すれば社員一人ひとりが望む働き方が実現できます

ABWを導入すれば社員一人ひとりが望む働き方が実現できます

社員一人ひとりが多様な働き方を望む中、ABW導入はそれらを実現するひとつの解決策になります。

実際に導入できれば、社員満足度が上がり、離職率の低下も実現でき、結果として生産性向上につながります。

<ABWを取り入れる4つのメリット>
  1. オフィス面積を削減できる
  2. 働き方の自由度が上がり、生産性向上につながる
  3. 優秀な人勢の確保および離職率の低下につながる
  4. 多様な働き方へ対応できる

しかし導入する際は、「なぜ導入の必要があるのか」「導入までの課題はどんなことか」をきっちり洗い出しておかないと、実現するのは難しいでしょう。

<ABWを実現するまでのステップ>
  • 導入の目的・ありたい姿を洗い出す
  • 導入への課題を把握する
  • 導入計画を立てる
  • オフィス内を構築する

働き方で悩んでいる社員が多い、そういったときは、ABWの導入を検討してみてはどうでしょうか。

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